私の身体に先祖の体験してきた記憶が残っているのではないかと感じることがあります。様々な民族の伝承(歌、舞、語りなど)を体験したときに、デジャブのような感覚を覚えることが多いためです。そういった記憶とも思える不思議な感覚と、今まで生きてきた私の確かと思える記憶が重なった時に、ひとつの物語が現れてきます。私はこの物語に向き合うことで、自分にとっての「故郷」とは何なのかを考え続けています。
キヤノンの新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2017年度(第40回公募)の受賞者が決定し、受賞作品展「写真新世紀展2017」を、10月21日(土)から11月19日(日)まで、東京都写真美術館(通称:TOPMUSEUM/東京・恵比寿)にて開催します。
優秀賞選出審査会の様子
昨年度の作品展の様子
グランプリ受賞者 金 サジ氏作品
写真新世紀 2017年度(第40回公募)は、4月20日(木)から6月15日(木)の期間で募集を行い、合計1,705名(組)の応募者の中から優秀賞受賞者7組と佳作受賞者11名が選出されました。2015年よりオンラインでのデジタル作品(静止画・動画)の募集を開始したことで、海外からも数多くの応募があり、本年度は、写真新世紀で初めて南米、欧州、中国出身の優秀賞受賞者が誕生しました。
【優秀賞 7組】
澤田 華、ジャンカルロ・シバヤマ、喰田 佳南子、トロン・アンステン/ベンジャミン・ブライトコプフ、214、溝渕 亜依、山口 梓沙(五十音順/敬称略)
【佳作 11名】
大塚 敬太、賀来 庭辰、金 仙永、黄 煌智、鈴川 洋平、野口 舞、松本 明、宮下 五郎、山本 浩平、
湯本 浩貴、王 華(wang hua)(五十音順/敬称略)
10月21日(土)から11月19日(日)まで、受賞者の作品を展示する「写真新世紀展2017」と、昨年度のグランプリ受賞者である金 サジ氏の新作個展『満月の夜、男は墓を建て、女はぼっくりを食べる』を東京都写真美術館にて同時開催します。
11月10日(金)に2017年度の優秀賞受賞者7組の中からグランプリを選出する公開審査会を東京都写真美術館にて開催します。審査会では、優秀賞受賞者7組による作品のプレゼンテーションと審査員との質疑応答が行われ、その後審査員の審議により、グランプリが選出されます。これに先立ち、10月21日(土)に、受賞者が自分の作品紹介や制作意図を語るトークショーを開催します。
澤田 華
『Gesture of Rally #1705』
(サンドラ・フィリップス 選)
ジャンカルロ・シバヤマ
『I traveled on an island』
(アレックス・ソス 選)
喰田 佳南子
『ほんの小さな 優しいこと』
(上田 義彦 選)
トロン・アンステン/ベンジャミン・ブライトコプフ
『17 toner hvitt』
(さわ ひらき 選)
214
『The collection of encounters』
(ダヤニータ・シン 選)
溝渕 亜依
『ID』
(澤田 知子 選)
山口 梓沙
『じいちゃんとわたし』
(清水 穣 選)
作 者 | 金 サジ |
---|---|
タイトル | 『満月の夜、男は墓を建て、女はぼっくりを食べる』 |
制作意図 |
私の身体に先祖の体験してきた記憶が残っているのではないかと感じることがあります。様々な民族の伝承(歌、舞、語りなど)を体験したときに、デジャブのような感覚を覚えることが多いためです。そういった記憶とも思える不思議な感覚と、今まで生きてきた私の確かと思える記憶が重なった時に、ひとつの物語が現れてきます。私はこの物語に向き合うことで、自分にとっての「故郷」とは何なのかを考え続けています。 |
氏名 | 受賞作品タイトル | 選出審査員※2 |
---|---|---|
澤田 華 | Gesture of Rally #1705 | サンドラ・フィリップス |
ジャンカルロ・シバヤマ | I traveled on an island | アレック・ソス |
喰田 佳南子 | ほんの小さな 優しいこと | 上田 義彦 |
トロン・アンステン/ ベンジャミン・ブライトコプフ |
17 toner hvitt | さわ ひらき |
214 | The collection of encounters | ダヤニータ・シン |
溝渕 亜依 | ID | 澤田 知子 |
山口 梓沙 | じいちゃんとわたし | 清水 穣 |
氏名 | 受賞作品タイトル | 選出審査員 |
---|---|---|
大塚 敬太 | numbering | さわ ひらき |
賀来 庭辰 | for grandfather, grandfather for | サンドラ・フィリップス |
金 仙永 | Atopos | 上田 義彦 |
黄 煌智 | 生の栽 | サンドラ・フィリップス |
鈴川 洋平 | Apocalyptic Sounds | アレック・ソス |
野口 舞 | ミッドエアーサーフィン | 清水 穣 |
松本 明 | Fig. | アレック・ソス/ ダヤニータ・シン |
宮下 五郎 | WINDOWS | 清水 穣 |
山本 浩平 | New horizon | ダヤニータ・シン |
湯本 浩貴 | 新呼吸 | 上田 義彦 |
王 華(wang hua) | BOX of DREAMS | さわ ひらき |
日 時: |
10月21日(土)~11月19日(日)10:00~18:00 * 木・金曜日は20:00まで。毎週月曜日は休館日。 |
会 場: |
東京都写真美術館 地下1階展示室 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 TEL 03-3280-0099 JR山手線「恵比寿駅」より徒歩約7分 東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」より徒歩約10分 |
出 展 者: |
2017年度 優秀賞受賞者7名 * 澤田 華氏、ジャンカルロ・シバヤマ氏、喰田 佳南子氏、トロン・アンステン/ベンジャミン・ブライトコプフ氏、214氏、溝渕 亜依氏、山口 梓沙氏(五十音順) 2017年度 佳作受賞者11名 2016年度 グランプリ受賞者 金 サジ氏 新作個展 『満月の夜、男は墓を建て、女はぼっくりを食べる』 |
主 催: | キヤノン株式会社 |
共 催: | 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館 |
入 場 料: | 無料 |
日 時: |
2017年10月21日(土) 第一部 14:30~15:30 第二部 15:30~17:30 |
会 場: | 東京都写真美術館 地下1階展示室 |
内 容: |
第一部 2017年度佳作受賞者11名による作品紹介と制作意図の説明 第二部 2017年度優秀賞受賞者7組と2016年度グランプリ受賞者による作品紹介、 制作意図に関するプレゼンテーション |
参加方法 : | 事前予約不要。ご自由にご参加ください。 |
入 場 料: | 無料 |
日 時: |
2017年11月10日(金) 審査会 15:00~17:00 表彰式 17:40~18:00 受賞祝賀会 18:00~19:00 |
会 場: | 東京都写真美術館 1階ホールほか |
定 員: | 先着180名(事前予約制) |
審 査 員: |
アレック・ソス氏(写真家)、上田 義彦(写真家)、さわ ひらき氏(美術家)、澤田 知子氏(アーティスト)、サンドラ・フィリップス氏(サンフランシスコMoMAキュレーター)、清水 穣(みのる)氏(写真評論家)、ダヤニータ・シン氏(アーティスト) (五十音順) |
観覧方法 : | 要事前予約。申込方法は10月3日(火)、写真新世紀ホームページに掲載予定。 |
入 場 料: | 無料 |
* グランプリ受賞者には、奨励金として100万円、副賞のデジタル一眼レフカメラのほか、特典として次年度受賞作品展における個展開催の権利などが授与されます。 |
日 時: | 2017年11月11日(土)14:00~17:00 |
会 場: | 東京都写真美術館1階 スタジオ |
レビュアー: | ダヤニータ・シン氏、サンドラ・フィリップス氏、さわ ひらき氏、澤田 知子氏、清水 穣氏、東京都写真美術館学芸員2名 |
定 員: | 先着36名(事前予約制) |
参加方法 : | 要事前予約。申込方法は10月3日(火)、写真新世紀ホームページに掲載。 |
参 加 費: | 無料 |
日 時: | 2017年11月12日(日)15:30~17:00 |
会 場: | 東京都写真美術館1階 スタジオ |
講 師: | さわ ひらき氏 |
定 員: | 先着50名 |
参加方法 : | 事前予約不要。ご自由にご参加ください。 |
参 加 費: | 無料 |
日 時: | 2017年11月16日(木)18:00~19:30 |
会 場: | 東京都写真美術館1階 スタジオ |
講 師: | 上田義彦(写真家) |
定 員: | 先着50名(事前予約制) |
参加方法 : | 要事前予約。申込方法は10月3日(火)、写真新世紀ホームページに掲載。 |
参 加 費: | 無料 |
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンが主催する文化支援プロジェクトで、1991年にスタートし今年で27年目を迎えます。キヤノンでは受賞作品展の開催や受賞作品集の制作、ホームページでの情報発信など、受賞者の育成・支援活動を総合的に行うことで、次世代の写真表現を切り開く新しい才能を発掘し、写真界に新風を吹き込む活動を展開しています。これまでの応募者総数は27,406名(組)に上り、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど、新人写真家の登竜門として認知されています。